考える力を鍛える本

頭の使い方

思考に関するおススメの本を紹介します。人間にとって考えることは生き抜くために重要な能力!考える能力が高ければ、問題にぶつかったとき、解決できる可能性も高くなります。頭を鍛えましょう。

0.思考能力を鍛えましょう!

知識と思考は異なります。知識は重要ですが思考(考える能力)はそれ以上に重要ではないかと思います。

問題にぶつかったとき、その知識があれば対処できます。しかしその知識が無かったらどうすれば良いのでしょうか?

インターネットで調べる?インターネットで調べても答えが見つからないかもしれません。
友達に相談する?よい友達がいないかもしれません。
お金で解決できる?お金で解決できる問題もあると思いますが、お金も無かったらどうしましょう?

大丈夫です!
友達いなくても、お金も無くても、人生どん底でも、人間には非常に強力な武器が1つだけ残されています。

自分の頭です。

自分の頭脳は、いつでも無料で使えます。お金払わなくてもいいんです。(笑)
しかし錆びついていては使い物になりません。今のうちに鍛えておきましょう!

思考能力を鍛えましょう。

最初に紹介する本は、考えるとはどういうことかを説明しています。またどのような方法を用いれば上手く考えられるのかと言った点についても書かれており、是非最初に読むべき本です。

2、3冊目に紹介する本は、実際に考えるをやってみるワーク本(練習本)です。
2冊目は、なぞなぞ、クイズ、のような感じなので誰でも楽しんで思考能力を鍛えられます。
3冊目は、かなり難しいですが、数学的思考を鍛えられます。こちらは上級者向け。

考える能力を伸ばしたい方は、おススメしますので是非読んでみてください。

1.自分のアタマで考えよう

これぞ一番最初に読むべき本!考えるということはどういうことか?

自分のアタマで考えよう

みんな考えていると言っているけど、考えたつもりになっているだけだ。

1.1.基本データ

タイトル:自分のアタマで考えよう
作者:ちきりん
出版社:ダイヤモンド社
ページ数:314
ASIN ‏ : ‎ B0081WMC6O

1.2.評価

ウォルの独断と偏見による勝手な5段階評価
おススメレベル:★★★★☆(まず考えるということは物事の基本)
難易度:★★★☆☆(表紙イラストは可愛いですが、内容は骨があります)
頁コスパ:★★★☆☆
お値段:★★☆☆☆(千円~2千円の間)

※おススメ:★多い方がおススメ。★4,5は絶対読んで欲しい
※難易度:★多いほど難しい、理解しがたい
※頁コスパ:全頁のうちどのくらいの頁数が役立つか?★20%以下、★★★★★ほぼ全頁が役立つ。

1.3.本のポイント

知っている(知識)と考える(思考)は、全く異なるということ。
それは本当に自分で考えた解答なのか?すでに知っていたことを解答しただけではないのか?
本当に思考力がある人は常にゼロから考えることができます。このため革新的な考えも出せるのです。

1.4.感想・思ったこと

この本からは、非常に大切なことを学べます。
まず一番最初に読むべき本ではないでしょうか。

知識は重要です。知っているとその場面に遭遇したとき、知識によってその対応ができるからです。
しかし、未知の問題に遭遇したときどうするのでしょうか?

ここで、考える能力が高ければ、自分の知識の中に解答が無くても、考えることで、正解ではなくとも正解に近い解答を導き出せるかもしれません。
このため、まず考えるということはどういうことか?を知り、考える能力を高めてはいかがでしょうか?

1.5.本の目次と概要

序.「知っている」と「考える」はまったく別モノ!

それ、考えたのではなく、最初から知ってただけでしょ?

1.最初に考えるべき「決めるプロセス」 

会議を重ねてもなにも決まらないのはなぜ?
→ウォルが気になった見出し。本当に考えている時間は実は、短い。

2.「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと

→では、どうすれば考えるということができるのか?

3.あらゆる可能性を検討しよう

日米との大きな差。アメリカでは、リーダーが採るべき戦略や正しい方法論を学校で教えている。

4.縦と横に比べてみよう

縦と横に見る視点が重要

5.判断基準はシンプルが一番
6.レベルを揃えて考えよう

サブ章:議論のレベルがずれてない?

7.情報ではなく「フィルター」が大事

サブ章:「企業の情報」より「自分のフィルター」を探そう

8.データはトコトン追い詰めよう

→データに騙されるな

9.グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
終.知識は「思考の棚」に整理しよう

 世界の大事件 NHK、BBC、CNNはこんなに違ってた
→これ面白いよ~。ウォルはニュースはBBCで見たいと思いました。

1.6.作者さまのリンク

ちきりんさまのブログ

では、考える力を鍛えるにはどうすればいいの?下記の本がおススメです。

2.ウミガメのスープ

頭を鍛えるにはもってこい。多くのクイズが載っています。子供でも楽しめる!

ウミガメのスープ

みんなで考えて頭を使おう

2.1.基本データ

タイトル:ポール・スローンのウミガメのスープ
作者:ポール・スローン+デス・マクヘール
出版社:(株)エクスナレッジ
ページ数:175
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4767803326

2.2.評価

ウォルの独断と偏見による勝手な5段階評価
おススメレベル:★★★★★(1冊は絶対買え!)
難易度:★~★★★★★(その問題によって異なる)
頁コスパ:★★★★★
お値段:★★☆☆☆(千円ちょい位くらい)
※おススメ:★多い方がおススメ。★4,5は絶対読んで欲しい!
※難易度:★多いほど難しい、理解しがたい
※頁コスパ:役立つページ数 ★20%以下、★★★★★全ページ使える

2.3.本のポイント

本の上部にLateral Thinking Puzzlesと書いてあります。
ラテラルシンキングは、問題のひとつの事柄を深堀して考えるのではなく、問題全体を、色々な角度から考えて、多くの可能性を考えて、いままで気が付かなかった、新しい発想や斬新なアイディアを生み出すものです。

見開きの1ページがクイズで、その裏ページ上にヒント、2ページ後の裏ページに解答が書いてある。

作者は英国の人なので、クイズの内容も西洋的なシチュエーションが多い。拳銃とかサングラスとか。

2.4.感想・思ったこと

これは、答えを知るためのクイズではない。目的は「考えること」である。
答えをすぐ見てはいけない。答えを見たいのをグッと我慢して、考え抜く必要がある。
ここが辛い。
考えることが目的だから、正解なんてどうでも良いのである。
しかし、正解が分からないと、夜も眠れないと困るので、正解が書いてある。

まれに、あ?これ、正解を知っているよ!というクイズに出会うことがある。
この答えはこれだよ!と得意げに自慢しても全くの無意味である。
上記、ちきりんさまの本で解説してあったように、それは、たまたま知っていただけであって、自分で考えたのではないから、全く頭は鍛えられてないことになる。
他にも、別案がないだろうか?と考え出すと、自分の脳みそを鍛えることができる。

2.5.本の目次と概要

問題はQ1~Q89まである。難易度が★~★★★★まで。
最初のQ1がいきなり★4の最高難易度から始まっているので、Q2の★1から始めると良い。

そのQ1だけサンプルとして紹介しておこう。

Q1 「ウミガメのスープ」 難易度★★★★
男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。それを一口食べた彼はレストランを飛び出し、持っていた拳銃で自殺してしまった。なぜだろう?

ウミガメのスープ

ウォルは何年も前にQ1の問題文を読んだが、いまだに答えがわからない(笑)。

1~4巻まで出ている。一気に読み切るような本ではない。空き時間を利用する本だ。

3.フェルミ推定力養成ドリル

数学的な頭を鍛える。

フェルミ推定力養成ドリル

非常に難しい。脳みそがぬかみそになりそうだ!相当鍛えられるぞ!

3.1.基本データ

タイトル:サイエンス脳のための フェルミ推定力養成ドリル
作者:ジョン・A.アダム、ローレンス・ワインシュタイン
出版社:日経BP 
ページ数:369
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822283698

3.2.評価

ウォルの独断と偏見による勝手な5段階評価
おススメレベル:★☆☆☆☆(良本!しかし難易度高すぎて一般の人にお勧めできない!)
難易度:★★★★★★★★★★
頁コスパ:★☆☆☆☆(難易度高すぎてとても全ページ読めないので!)
お値段:★★☆☆☆
※おススメ:★多い方がおススメ。★4,5は絶対読んで欲しい!
※難易度:★多いほど難しい、理解しがたい
※頁コスパ:役立つページ数 ★20%以下、★★★★★一字一句見落とすな!
※お値段★千円未満、★★千~2千円、★★★2~3千円、★★★★3~5千円、★★★★★5千円以上

3.3.本のポイント

フェルミ推定ってわかりますかね?
答えがわからなくても、すぐ諦めずに、色々な要素を考え、だいたいでいいから、数値を仮定し、
計算し、正解とはいかなくても、正解に近い値を導き出すことです。

物理学者エンリコ・フェルミから名前を取っているようです。

超一流の企業、例えば、マイクロソフトなど、フェルミ推定のような問題を出すそうです。
要は、正解を知らなくても、色々推測し、条件を仮定し、少しでも正解に近い解答を導き出せる力があるかどうかが試されます。

3.4.感想・思ったこと

タイトルに「サイエンス脳のための」と書いてある通り、計算的な問題ばかりです。
しかも、どう考えてよいのかさっぱりわからない、何から考えていけばよいのかさっぱりわからない、ような問題ばかりです。
ウォルは物理は好きですが、数学は嫌いなので、1問考えただけでへとへとになります。

第1章の例1だけ紹介しておきます。この問題はウォルは解答できました(えへへ!)。
というか、この問題くらいしかわからんのだ~(汗)

例1:モンガミリオンズ宝くじの山
中略~宝くじで当選する見込みは1億分の1です。ありったけの番号のくじ券を全て重ねたら、この山の高さはどのくらいになるでしょうか。~省略

フェルミ推定力養成ドリル
※ウォルの解説

言っていることがわかりにくかもしれませんが、要は、くじ券を1億枚重ねたら、高さはどのくらいになるかということを言っています。

紙の厚さって色々ありますが、ざっくりいって、100枚束ねると1cmになります。
従って、1億枚重ねると1万メートル(10km)、これがウォルの出した解答です。
この本では、20kmが正解になっていましたが、当たらずとも遠からずでしょう。
1mなのか、100mなのか、山くらいの高さなのか、地球の直径くらいか、地球から太陽までの距離かといった、ざっくりでいいので解答を得ることができれば十分なのです。
全くわからないよりは、ざっくりでもわかれば、遥かにマシと言うことです。

3.5.本の目次と概要

第1章 問題の解き方
第2章 大きな数を相手にする
第3章 一般的な問題
第4章 動物と人
第5章 交通手段
第6章 エネルギーと仕事
第7章 炭化水素と炭水化物
第8章 地球、月、そしてスナネズミ
第9章 エネルギーと環境

※1問解くだけでへとへとになるので、比較的自分の得意分野の章から始めてみてはどうでしょうか?

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